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泊まったのは哲学の道のすぐそばだった。
数ある道もネーミングひとつやわね。
伝えるということについて考えたり想像したりしながら遅寝して早起きして散歩して、
哲学の道の行きつく先の閣へは行かずにすぐ岡山へ帰った。今にも雨がふりそうだったから。

K.I.T「地中」おもしろく興味深かった。
2時間近くあった台本を70分に刻んで、装置もない、舞台も組まない、小道具もない、真っ黒の壁と床、真っ黒の服、音は生演奏なのに見せない知らせない、などなどストイックすぎる「真っ黒システム」でくり広げられた。ゴメンナサイ勝手にダサいシステム名つけて。

この作品を書くとき「こうだったらいいな」と思ったいくつかの点が全部実現されていて、しかも独自にそぎ落とされて、広がっていた! うれしかった。
私にとっておもしろかったのはストーリーではなく断然、演出と俳優だった。
物語なんていらないんじゃないかと思った。
台本を書く者が物語の存在価値を信じなくては始まらないなとも思ったりするけれど。
変幻する豊かな空間と身体がそこにあったので、ずっとそっちを見ていたかった。
 つい追おうとしてしまう物語の断片がなんだかとてもジャマに思えたのだった。
 私は地中を観ながら地中から離れて、いつの間にかK.I.T的「旧約聖書」の創世の章や「古事記」の黄泉の国の章を観てるような気になったのでした。

K.I.Tさんにはぜひあの真っ黒システムを用いて、次も次もと作品をつくってほしいと願います。
空想がどんどん手足をひろげて立ち上がって吸い込んでいくブラックホールのようなシステムだよ。
その際は私、創作台本ではなく、何かのテキスト化みたいな形で関わらせてもらうことができたらなあーと勝手に夢想していますー。

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プロフィール
HN:
角ひろみ
年齢:
42
HP:
性別:
女性
誕生日:
1974/09/20
自己紹介:
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母 劇作家 演出家

兵庫県尼崎市出身
2006年夏より岡山県岡山市在住

- - -
1995年 芝居屋坂道ストア旗揚げ
関西を中心に東京公演なども行いつつ活動。
劇場の企画・提携公演や数々の演劇祭などに選出。

1999年  「あくびと風の威力」で第4回劇作家協会新人戯曲賞佳作・北海道知事賞 受賞
2003年 「裏山。」で第10回OMS戯曲賞 最終選考 
2004年 「木造モルタル式青空」で第11回OMS戯曲賞 最終選考
2005年 芝居屋坂道ストア解散
2007年 「螢の光」で第4回近松門左衛門賞 受賞
2014年 「宝島」で第14回AAF戯曲賞 最終選考
2014年 「狭い家の鴨と蛇」で第20回劇作家協会新人戯曲賞 受賞
2014年 「囁谷シルバー男声合唱団」で第59回岸田國士戯曲賞 最終選考
2015年 第16回岡山芸術文化賞 準グランプリ 受賞

2010年~  出産以降、主に劇作のみで活動。
関西・東京・岡山などの多くのカンパニーに台本を書き下ろしている。

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○主な劇作

「あくびと風の威力」(第4回劇作家協会新人戯曲賞佳作・北海道知事賞 受賞)
「暮唄と日曜アンファイナル」(伊丹アイホール ハイスクールプロデュース)
「裏山。」(第11回OMS戯曲賞 最終選考)
「木造モルタル式青空」(第12回OMS戯曲賞 最終選考)
「螢の光」(第4回近松門左衛門賞 受賞)
「逃げ水」(岡山アートファーム・静岡SPAC共同製作)
「傘がない」「手がない」(男性一人芝居・連作)
「地中」(KAVCプロデュース)
「貧乏ネ申」(男性二人芝居)
「虎と月」~中島 敦「山月記」から10年後~ 原作/柳広司(ピッコロ劇団)
「宝島」(第14回AAF戯曲賞 最終選考)
「狭い家の鴨と蛇」(方丈記プロジェクト)(第20回劇作家協会新人戯曲賞 受賞)
「囁谷シルバー男声合唱団」(演劇集団円 第59回岸田國士戯曲賞 最終選考)
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